この記事では、天然酵母パンの美味しさをイースト菌パンと比べてお伝えしたいと思います。
約16年前からホームベーカリーで、自家製の美味しいパンを作って食べています。
初めは、イースト菌で作っていましたが、途中からホシノ天然酵母やビール天然酵母等をいろいろと試して、今はホシノ天然酵母をメインに、たまにイースト菌を使っています。
天然酵母は、イースト菌とは異なり、果物や穀物についている微生物を採取・培養したもので、単一の微生物から作ったイースト菌よりも風味やうま味が楽しめ、酵母菌よりも乳酸菌などが多く含まれ無添加です。長時間の発酵により、乳酸菌、麹菌など複数の微生物の活動が活発になり パンに独特の旨味が形成されます。
この旨味がイースト菌パンでは出せない味で、この味が大好きなのです。イースト菌は発酵力が強いので、パンがよく膨らむので軽い触感となりますが、天然酵母菌は複数の菌から発酵するので、発酵力が弱く時間がかかる関係で、もちもち感がありしっかりとした触感で、特に自家製パンは市販のパンにはない美味しさがあります。
ちなみにイースト菌は、パン作りに良く使用されていて、酵母菌を高密度に培養したもので、発酵力に優れ短時間で生地を膨らませることができ、大量生産にむいていますので、市販のパンはほとんどこのパンと思います。
自家製の天然酵母パンを食べたら、市販のパンは味気なく感じます。
私は、ハンガリー産の無加熱で低GIのはちみつをかけて食べるのが楽しみで、朝起きて焼きたてのパンの匂いが漂う台所で、豆から煎れたコーヒーの匂いをプラスして幸せを感じながらの食事を楽しんでいます。
天然酵母は、ホームベーカリーを使えば1日でできます。ホームベーカリーに作り方が載っていますが、一つ美味しくできるコツをお伝えすると、生種を使う時に箸などでよくかき混ぜてから使うと発酵が安定します。
日々の気温、湿度によって生種の出来も変わってきますので、毎日、同じ味に近づける事は出来ますが、同じ味になるとは限りません。なぜなら、酵母は生き物だからです。 これも、天然酵母パンの醍醐味だと思います。たまに蒸しパンみたいな出来になる時がありますが、これもまた美味しいです。
先にもお伝えした天然酵母パンは発酵に時間がかかるので、出来あがりまで6時間ぐらいかかります。晩にホームベーカリをセットして朝に出来上がるようにしておけば焼きたてが食べれます。
私は作る音がうるさいので、風呂場にホームベーカリを延長コードを使ってセットし寝室に音が響かないようにして夜中パンを作っています。ご家庭の事情にあわせて作ってみてはいかがでしょうか。
残ったパンは冷凍にしておけば日持ちもしますし、冷凍のパンをそのまま焼けば美味しいパンが焼けます。ぜひ一度天然酵母のパンをお試しください。
私は最近、ホームベーカリが壊れてメルカリで2000円で新たなホームベーカリを購入し作っています。お手軽に試すことができますので、百聞は一見しかずで挑戦して見てください。